長野県が主催し(運営事務局:株式会社Publink)、県内市町村が抱える地域課題やポテンシャルをもとに、多様な企業とのオープンイノベーションによって課題解決や地域に新しい価値を生み出す取り組みが「チャレンジナガノ2.0」である。
本事業は、令和3年度に開始された「おためし立地・チャレンジナガノ」の後継として実施されており、令和3年度から令和7年度までの累計で、延べ311の企業・団体から779件の提案が寄せられ、353件のマッチングが成立している。すでに、地場産品のマーケティング支援、移住・定住促進、公共交通の改善、六次産業化の推進など、多くのプロジェクトが具体化している。
その実績は全国的にも注目されており、内閣府主催の「地方創生テレワーク推進セミナー」など、複数の団体から講演依頼を受けるなど、先進的な事例として高い評価を得ている。
本記事では、2026年3月11日に開催された『チャレンジナガノ2.0 2025 DEMODAY』の様子をレポートする。
『チャレンジナガノ2.0』とは?
本事業は、「地域の課題・資源」と「企業の技術・ソリューション・アイディア」が結びつき、魅力あるビジネス創出と地域共創を推進しながら、最終的には企業立地にまで繋げることを目的としている。

具体的な事業スキームは次の図の通りである。長野県と受託事業者である株式会社Publinkが協力しながら、市町村の課題の磨き上げを行った後、マッチング支援や、事業推進・プロジェクト化の支援を行っている。

チャレンジナガノ2.0は、官民共創における「そもそも官民共創のきっかけがない」「テーマにあった熱意のある自治体職員に出会えない」「マッチングしてもビジネスとしてなかなか成立しない」というような課題を解決するために生まれた事業である。これらの課題を解決し、官民共創を推進していくために、チャレンジナガノ2.0は下記の点にこだわりながら事業を行っている。

『チャレンジナガノ2.0』の成果
チャレンジナガノのこれまでの成果は下記の通りである。


また、様々な企業から提案があり、県内外の企業や、大企業からの応募も集めている。

チャレンジナガノ 2025 DEMODAYの様子
チャレンジナガノ2.0 2025 DEMODAYで発表された各プロジェクトについて、8つの記事に分けて、発表内容を詳細なレポートにしているので、ぜひご覧頂きたい。
自治体と事業者の熱量、それぞれのストーリーから、”要点を知っただけ”では感じられない、官民共創の現場のリアルが見えてくると思う。
- 【上田市】天空の絶景・美ヶ原高原における魅力的な拠点開発
- 【駒ケ根市】企業やヒト、地域を結び、ローカルイノベーションが生まれるまちづくり
- 【辰野町】「個性が集う町・辰野を舞台にした共創型まちづくりの推進」
- 【富士見町】森のオフィスで始まる「訪れるたび、しぜんと暮らしに近づくまち」
- 【天龍村】山村地域におけるドローン物資輸送モデルの構築
- 【小布施町】おためし小布施〜暮らしに触れる滞在プラン
- 【宮田村】村のアセットを最大限活かした、まちなかの賑わい創出
- 【根羽村】「木の糸」で育む、地域発・未来志向の産業創造
令和8年度以降のチャレンジナガノについて
令和8年度も、チャレンジナガノ2.0は実施予定であり、下記のスケジュールを予定している。
さらに通年で市町村と企業が交流できるコミュニティ(プラットフォーム)を今年度試験的に立ち上げており、来年度からいよいよ本格始動する見込みである。
今後は本取り組みを一層強化していく方針であり、より多くの市町村、企業に参加いただきたい。


