【小布施町】おためし小布施〜暮らしに触れる滞在プラン|チャレンジナガノ2.0 2025 DEMODAY #7

長野県が主催(運営事務局:株式会社Publink)する、長野県内の市町村が抱える課題を、多様な企業とのオープンイノベーションによって解決する取り組み「チャレンジナガノ2.0」。

R3〜R7の5年間累計で779件の応募があり、353件のマッチングが成立しました。そして、地場産品のマーケティングや公共交通、六次産業化など、すでにプロジェクト化実績が出ているとともに、様々な分野で多くのプロジェクトが事業化に向けて進んでいます。
2026年3月11日に開催された『チャレンジナガノ2.0 2025 DEMODAY』の様子をレポートしていきます。

※本記事は、原則全文書き起こしとなりますが、イベントや話者の意図が一層伝わるように、一部(事務連絡、言い淀み、繰り返しなど)編集を加えております。
※記事内の肩書などは、イベント当時のものとなります。

小布施町:おためし小布施〜暮らしに触れる滞在プラン

小布施町 江澤氏(以下、小布施 江澤 ):
改めまして小布施町役場、企画財政課江澤と申します。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。今から「おためし小布施~空き家と暮らしをつなぐ共創プラン~」という形でご報告させていただきます。

小布施町は古くから千曲川の舟運を活かした交通と経済の要所として栄えた町となっております。江戸時代には文化人の交流拠点となりまして、とりわけ浮世絵師葛飾北斎が晩年を過ごしたことでも知られておりまして、栗と北斎と花の町として年間100万人が訪れる文化観光の町となっております。

しかし、小布施の魅力は観光だけではございません。1980年代から住民主体の町並修景事業が進められ、歴史的景観や暮らしの質を大切にしたまちづくりが行われてまいりました。

小布施 江澤:
今回、チャレンジナガノに応募させていただきました背景としまして、大きく2つの課題がございました。

1つ目が空き家の問題です。将来的に空き家が増えていくと見込まれる一方で、所有者の高齢化や相続放棄などにより利活用が難しい物件も増えております。

2つ目が移住促進とのミスマッチです。移住の相談自体は多いのですが、町内にアパートがほとんどなく、一軒家の借家もほぼないために移住するためには家を買う以外の選択肢がほぼない状況となっておりました。この、空き家はあるが使えない、住みたい人はいるが住めない、というミスマッチをどう埋めるかが大きな課題となっておりました。そこで、行政が単独で解決策を模索するのではなく、民間の知見やノウハウを取り入れながら、空き家活用の新たな選択肢を整理する必要があると考えました。特に、小布施が目指す段階的な滞在・移住モデルを実現するためには、空き家の改修、運用、体験施設設計など民間企業様との連携が不可欠であると判断しチャレンジナガノに応募させていただきました。

小布施 江澤:
今回6社の企業様面談を行わせていただきまして、空き家活動を中心に多様なご提案をいただきました。ご提案は、空き家再生型、観光コンテンツ型、民泊運用型と3つのご提案形式に整理できまして、それぞれに小布施町の施策と接続できる可能性を確認することができました。

特に空き家を段階的に活用するモデルについては、今後、モデルケース創出の候補として検討を進めていきたいと考えております。

小布施 江澤:
それでは、具体的にご説明させていただきます。
まず、「空き家再生・分散型ホテル型」のご提案となります。この分野では、先ほど辰野町様と共創もされておりました、Nowhere Group株式会社様とユーリカブルー株式会社様からご提案いただきました。Nowhere Group株式会社様からは、空き家や遊休施設を再生し、町全体を宿泊空間として捉える分散型ホテルの考え方をご提案いただきました。食や文化、祭など地域資源と連動させることで、地域内消費の循環や雇用創出につなげていくモデルとなっております。
また、ユーリカブルー株式会社様からは、空き家を段階的に活用するスリーステップのご提案をいただきました。まずリノベーションを行い、その後お試し移住や民泊として稼働させ、最終的に賃貸住宅へ移行するというモデルとなっております。

小布施 江澤:
次に、「観光・体験コンテンツ型」のご提案となります。
株式会社Teamきゃら様からは、コスプレツーリズムを利用した観光コンテンツの基本構想をご提案いただきました。地域の景観や文化資源を活かし、撮影体験イベントなどを通じた観光客の滞在時間を伸ばす可能性についてご提案いただきました。

また、今回は空き家活用が主なテーマでありまして、これらの提案につきましても、今後、観光施設等と連動する可能性があると考えておりまして、機会があれば改めて連携を検討したいと考えております。

小布施 江澤:
3つ目は、民泊運用に特化したご提案となります。株式会社セカイチ様からは、民泊施設の運用ノウハウについてご提案いただきました。実際にLake House Nojiriko
、The Lake Side Innなどといった施設を運営されておりまして、インフルエンサーやSNSを活用した宿泊施設の価値を高める取り組みを行っている企業様となります。今回は、小布施町の空き家活用の方向性とはやや異なる部分もございましたが、民泊運用のノウハウがプロモーションの視点など大変参考になる内容となっておりました。今後、民泊事業を進める事業者や関連部署とも共有するとともに、将来的な活用の可能性も含めて整理していきたいと考えております。

小布施 江澤:
今回チャレンジナガノに参加して一番良かった点、行政として答えを出すのではなく、選択肢を整理できたこととなっております。今後は空き家調査や所有者意向調査の結果も踏まえながら、今回繋がった企業の皆様と珍しい形での官民連携を少しずつ形にしていきたいと考えております。以上、ご清聴ありがとうございました。

Publink 栫井:
はい、どうもありがとうございました。皆様、こういう形で移住とか空き家とかそういったとこもテーマにしつつ、そこだけじゃなくて、いろんな他の部署などへの接続可能性とか、そういったところも立ち回ってていただいているという形でございます。

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